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【短編小説】醤油さし

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あなたのそばに、醤油さし





※この記事は、物語を描いています。



[登場人物]
•ほわ:普段はほんわかした性格であり、
時にはネガティブになることもある。
パートナーのぽじの斜め上をいった言動に
困惑したり反発することもある。


•ぽじ:ほわのパートナー。楽観的な性格で、
物事をポジティブに解釈する。
言動がぶっとんでるように
思えることも多いが、
実は、緻密な考察をしているのかも?





タイトル【醤油さし】


ほわ「スプーンとフォークのセット、
買っちゃった。買う必要なかったけど、
オシャレなデザインだし、来客用で
使えばいいかなぁって思ってさ。」


ぽじ「その気持ち、わかるよ。
ウチもこの前、家にあるのに醤油さし
買っちゃった。全部で10個。」


ほわ「10個も?!どんだけ買ってるのよ!!」


ぽじ「いや、だから同じく来客用で
使おうかと。」


ほわ「来客用って…。お客さん来ても、
醤油さし1つあれば十分だよね?」


ぽじ「理屈を言えばそうなんだろうけど、
斜め上をいっているからこその
買い方とでも言ったらいいかな?」


ほわ「何言っているか意味不明なんだけど、
早く返品してきなよ。
レシートまだとってあるでしょ?」


ぽじ「意味不明ついでに、もう1つ発言
させてくれ。朝食は納豆ごはん派だよね。
しかも、納豆は1番安い物を買って
いるよね。」


ほわ「もうツッコミ入れる気にも
ならないんだけど…。
代わりに返品してあげるから、
早くレシート渡して!!」


ぽじ「いや、返品は不要だよ。
その1番安い納豆には付属の醤油が
入っていない。

これからの長い人生、
毎日毎日、朝ごはんに醤油さしから
醤油を納豆に注いでいくだろう。

そしたら10個くらいの醤油さしは
必要だろう。

しかも、これからは醤油さしを
1日1回ではなく、
1日2回使う事になる。

俺も1番安い納豆を食べるんだから。」


ほわ「えっ…、それって、まさか???」


ほわ(こんなプロポーズのしかたが
あっただなんて!)



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