ポジティブシンキングブログ

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【短編小説】岩盤浴

このサイトは移転しました。

岩盤浴デトックスして新しい自分へ

 

 

※この記事は物語を書いています。

 

 

 

 


【登場人物】

•ほわ:普段はほんわかした性格であり、
時にはネガティブになることもある。
パートナーのぽじの斜め上をいった言動に
困惑したり反発することもある。

 

•ぽじ:ほわのパートナー。楽観的な性格で、
物事をポジティブに解釈する。
言動がぶっとんでるように
思えることも多いが、
実は、緻密な考察をしているのかも?

 

 

 

タイトル【岩盤浴

ほわ「じゃあ、何時にする?」

 

 

ぽじ「1時間後にここで落ち合おうか。」

 

 

ほわ「うん。それじゃあ。」

 

 

ぽじ「あ!途中で場内アナウンスが流れるからね。」

 

 

ほわ「何のアナウンス?」

 

 

ぽじ「岩盤浴の準備ができたので、受付に来てくださいみたいな♪
岩盤浴、予約したんだよね。」

 

 

ほわ「岩盤浴を予約したの?だったら先に言ってよね!!

私にだって好みってものがあるんだから。

前から行きたい岩盤浴あったのに、勝手に決めるんだから…。」

 

 

ぽじ「サプライズなところと、段取りの良さを

評価してもらいたかったな…。」

 

 

ほわ「はいはい。準備してくれてありがとね。

じゃあ、後でね。」

 

 

(ほわとぽじ、それぞれが露天風呂に入る)

 

 

ほわ(場内アナウンスってどんなふうに流れるんだろう。

名前呼ばれたら恥ずかしいなぁ…。)

 

 

友達「あれ?!久しぶりー!!元気だった?」

 

 

ほわ「えっ!!久しぶりじゃん!!でもどうして?

九州からはるばるここまで来たの?!」

 

 

先生「久しぶり。あなたが小学校の時の担任の先生よ。

立派な大人になったわね。何十年も会ってなかったけど、

面影があったから、すぐにあなただとわかったわ。」

 

 

ほわ「えっ?!先生?!ご無沙汰しています!!

まさかこんなところで先生にお会いできるとは…。」

 

 

親戚「元気だったー?たまには孫の顔を見に来てね。」

 

 

同僚「いつも会社の愚痴を聞いてくれてありがとねー!」

 

 

幼なじみ「これからも地元メンバーで集まって飲み明かそうねー!!」

 

 

ほわ「えっ…。どうしてみんな私の知ってる人なの?!

同窓会か何かかしら?!しかもこんなところで、こんな格好で…。」

 

 

ぽじ(壁越しに)「俺が呼んだんだよ!!招待したのさ!!」

 

 

ほわ「はぁ?!何してくれてるの?!」

 

 

場内アナウンス「皆様、お待たせしました。

岩盤浴の準備が整いましたので、会場までお集まりください。」

 

 

友達「ほら!集まってくださいだって。急ぎな!」

 

 

ほわ「急ぎなって、なんでみんな集まってるのか全然わからないよ!!」

 

 

(ほわが岩盤浴の入口前に到着する)

 

 

ほわ「何で予約したぽじがいないで私1人なのよ…。」

 

 

係員「お待たせしました。それではお入りください。」

 

 

ほわ「何これー?!なんでみんな正装しているの??

いつのまに着替えたの??」

 

 

友達「ほらほら!ぼんやりしてないで、

ぽじさんのところへ行ってあげなさいよ!!」

 

 

ほわ「あ…、はぁ…。(えっ?!正装しているせいか、

いつになくぽじがかっこよくみえる…。

普段の3割増しだわ。)」

 

 

ぽじ「いろいろと勝手な事してごめん。全部、俺がした事なのさ。」

 

 

ほわ「勝手というか…。とにかくこの状況を説明して!!」

 

 

ぽじ「俺は勝手な人間さ。勝手に岩盤浴を予約したし。

 

その時、ほわは“私にだって好みってものがあったのにー。”って

言ってたけど、ほわにどんな好みがあろうとも、

辿り着く先は俺のところで良かったって思えるように、

俺がこれからもずっと幸せにするからな!!」

 

 

ほわ「え…。それって、まさか…?!
それでこんなにたくさんの人を呼んだの?!」

 

 

ぽじ「本当に勝手なんだけど、もう1つ予約したものがある。

隣の会場になるんだけど、式場を予約してある。

ウエディングドレスに着替えてくれるね?」

 

 

ほわ「…………うん♪

その代わり、ハネムーンは私に予約させてよね♪」

 

 

ほわ(こんなプロポーズのしかたがあっただなんて!)

 

 

 

【さいごに】

決断力があり、サプライズ性があるところは、

自分をしっかりもっていて相手を喜ばせる

サービス精神旺盛で良いかもしれない。

 

 

この物語のように度を超えると、

ドン引きされたりひんしゅくを買うことも

あるだろうが…。

 

 

勝手に決めたとしても、パートナーのことを

1番に想っての行動だったからこそ、

この物語のように分かち合うことができた。

 

 

程度の差はあるにしても、

 

「相手の意見を尊重する気持ち」

 

「(相手のことを考えた上で)

自分の意見を尊重する気持ち」

 

この2つの良いバランスを保つことが、

パートナーと幸せな日々を過ごすための

秘訣かもしれない。